ゆ・る【揺る】
[動ラ五(四)] 1 揺り動かす。ふるい動かす。ゆすぶる。「背広の肩を抑えて、前後に—・りながら」〈漱石・それから〉 2 (「淘る」「汰る」とも書く)水の中などで、ふるい動かして選び分ける。「...
ゆるが・す【揺るがす】
[動サ五(四)]揺り動かす。ゆさぶる。震動させる。「大地を—・す大噴火」「全世界を—・した大事件」
ゆるぎ【揺るぎ】
揺れ動くこと。動揺。「—のない友情」
ゆるぎ‐あり・く【揺るぎ歩く】
[動カ四]ゆるゆると偉そうに歩きまわる。「あはれ、いみじう—・きつるものを」〈枕・九〉
ゆるぎ‐い・ず【揺るぎ出づ】
[動ダ下二] 1 よろよろと出てくる。震えながら出てくる。「この翁、恐ろしと思ひながら—・でたれば」〈宇治拾遺・一〉 2 からだを揺すりながら悠然と出てくる。「弓脇に挟み、烏帽子ひきたて—・でた...
ゆるぎ‐た・つ【揺るぎ立つ】
[動タ四]揺れながら立つ。また、よろめき立ち上がる。「あさましく恐ろしげにて、この山—・ちにけり」〈宇治拾遺・二〉
ゆるぎ‐な・い【揺るぎ無い】
[形][文]ゆるぎな・し[ク]動揺がない。確固としている。「—・い自信」「支持基盤を—・いものとする」
ゆる・ぐ【揺るぐ】
[動ガ五(四)] 1 揺れ動く。ゆれる。ゆらぐ。「大地が—・ぐ」 2 物事の状態や精神が不安定になる。動揺する。ゆらぐ。「体制が—・ぐ」「信念が—・ぐ」 3 ゆったりと構える。「兄殿は…—・ぎた...
よ・る【揺る】
[動ラ四]ゆれる。ゆる。「臣(おみ)の子の八符の柴垣下動(とよ)み地震(なゐ)が—・り来(こ)ば破(や)れむ柴垣」〈武烈紀・歌謡〉