はりま‐ぶし【播磨節】
古浄瑠璃の流派の一。万治・寛文(1658〜1673)ごろ、大坂の井上播磨掾が創始。現在、義太夫節にその語り口が残る。
はりま‐へいや【播磨平野】
兵庫県、播磨灘に面する平野。加古川・揖保(いぼ)川などが流れ、米作地帯。東部は段丘が発達し灌漑(かんがい)用の溜(た)め池が多い。臨海部は工業地帯。中心は姫路市。姫路平野。播州(ばんしゅう)平野。
はりま‐や【播磨屋】
歌舞伎俳優の屋号。初世中村歌六が用いて以来その系統の屋号であったが、現在は分家筋の中村吉右衛門およびその一門が用いている。
ばん‐しゅう【播州】
播磨(はりま)国の異称。
ばんしゅうさらやしき【播州皿屋敷】
浄瑠璃。時代物。3巻。為永太郎兵衛・浅田一鳥作。寛保元年(1741)大坂豊竹座初演。皿屋敷の怪異巷説に細川家の御家騒動をからませて脚色したもの。
ばんしゅうへいや【播州平野】
宮本百合子の中編小説。思想犯の妻の目を通して第二次大戦後の日本を描く。昭和21年(1946)から昭和22年(1947)にかけて、雑誌「新日本文学」および「潮流」に断続的に連載。
ほどこ・る【延る/播る】
[動ラ四]行き渡る。延び広がる。「たとへば小火(いささかなるひ)の山野を焼きて、村邑(むらさと)に—・るがごとし」〈欽明紀〉
まき‐え【撒き餌/播き餌】
1 餌(えさ)をまいて与えること。 2 魚や小鳥などを寄せ集めるために、餌をまくこと。また、その餌。寄せ餌。 3 転じて、人々を誘惑するために広くばらまく金品。「補助金を—にして票を集める」
ま・く【蒔く/播く】
[動カ五(四)] 1 植物の種子を畑などに散らす。また、土に散らし埋める。「もみを—・く」 2 (「種をまく」の形で比喩(ひゆ)的に用いて)物事の原因をつくる。「騒動の種を—・く」「自分で—・い...