たわれ【戯れ】
遊ぶこと。放蕩すること。たわむれ。「年の若き折—せむ」〈梁塵秘抄・二〉
たわれ‐お【戯れ男】
好色な男。放蕩(ほうとう)する男。道楽者。「すこしもそういう—と違うところがないかのように思った」〈藤村・春〉
とう【蕩】
[音]トウ(タウ)(漢) [訓]とろける とろかす 1 揺れ動く。ゆらゆら動かす。「蕩揺/漂蕩」 2 酒色などにおぼれる。締まりがない。「蕩児/淫蕩(いんとう)・放蕩・遊蕩」 3 豊かに広がって...
とう‐じ【蕩児】
正業を忘れて、酒色にふける者。放蕩むすこ。遊蕩児。蕩子(とうし)。
どら
怠惰。道楽(どうらく)。放蕩(ほうとう)。また、その人。現在では、多く「どら息子」「どら猫」など、接頭語的に用いる。「今の—がそれほどな身上を受け取って」〈滑・浮世風呂・前〉
どら‐むすこ【どら息子】
怠け者で、素行の悪い息子。道楽息子。放蕩(ほうとう)息子。
どら‐もの【どら者】
道楽者。放蕩(ほうとう)者。「何うして何うして為方の無(ね)え—だった」〈真山・南小泉村〉
どらを打(う)・つ
道楽をする。放蕩(ほうとう)して財産を使い果たす。「傾城集めてどら打たるるを」〈浄・浪花鑑〉 [補説]「金尽く」を「鉦(かね)を撞(つ)く」にもじり、さらに「銅鑼(どら)を打つ」とかけたしゃれという。
ドリアングレイのしょうぞう【ドリアン・グレイの肖像】
《原題The Picture of Dorian Gray》ワイルドの長編小説。1891年刊。快楽主義思想にかぶれ放蕩生活を送る美青年ドリアンの末路を描いたゴシック小説。
ぬめり【滑り】
1 ぬるぬるすること。また、ぬるぬるしたもの。「魚の—をとる」 2 のらりくらりと放蕩(ほうとう)すること。 3 連歌・俳諧などで、平凡で見所のない句。また、「きぎす」を「きじ」という類の田舎言...