しっ‐ぱらい【尻払ひ/後払ひ】
《「しりはらい」の音変化》退却のとき、最後尾で敵を防ぐこと。また、その部隊。しんがり。あとおさえ。「仰せに従ひ立ち退き申さん、御—願ひあぐる」〈浄・忠臣蔵〉
し‐と・める【仕留める/為留める】
[動マ下一][文]しと・む[マ下二]狙った敵・獲物などを確実に殺す。打ち果たす。「一発でクマを—・めた」
しどうじ【志度寺/志渡寺】
浄瑠璃「花上野誉石碑(はなのうえのほまれのいしぶみ)」の四段目の通称。田宮坊太郎の乳母お辻が、わが身を捧げて、坊太郎の敵討ち成就を金毘羅(こんぴら)権現に祈願する場面。歌舞伎では「しどでら」。
し‐の‐しょうにん【死の商人】
営利本位に兵器を製造・販売する業者や資本。中世ヨーロッパで、敵味方を問わず武器を売り込んだ商人をいった語。
しのび‐い・る【忍び入る】
[動ラ五(四)]人目につかないようにこっそりはいり込む。忍び込む。「敵地に—・る」
しのび‐がえし【忍び返し】
盗賊や敵が忍び込むのを防ぐため、塀などの上に先端のとがった竹・木・鉄棒などを並べ立てたもの。
しば‐み【芝見】
草木に隠れて敵情を探ること。また、その者。忍び物見(ものみ)。ふせかまり。「白石若狭守は、敵もし夜討に寄するかと、—をつけて用心すれども」〈奥羽永慶軍記〉
しへい【時平】
「菅原伝授手習鑑」など浄瑠璃・歌舞伎の天神物に登場する敵役(かたきやく)。藤原時平(ふじわらのときひら)に擬した人物。
しほう‐どり【四方取り】
四方がみな平地で、敵の攻撃しやすい城。
死命(しめい)を制(せい)・する
相手の運命を左右するような急所を押さえる。「敵国の—・する」