よるひらく【夜ひらく】
《原題、(フランス)Ouvert la nuit》モランの短編小説集。1922年刊。「カタローニュの夜」「ローマの夜」など6作品を収録。日本では堀口大学の翻訳で知られ、「夜とざす」とともに大正時...
らい【癩】
島木健作の処女小説。昭和9年(1934)「文学評論」誌に発表。同年出版の処女作品集「獄」に収録。
ライマン‐アルファせん【ライマンα線】
《Lyman α line》原子のスペクトルで電子のエネルギー準位がn=2からn=1に落ちるときに発する輝線スペクトル。米国の物理学者ライマンによって発見。水素原子の場合、波長は121.6ナノメ...
ラオコーン
《Laokoōn》ギリシャ神話で、トロイアのアポロン神殿の祭司。トロイア戦争の末期に、ギリシャの兵士が体内に潜む巨大な木馬を怪しみ、これを城内に引き入れることに反対した。このため女神アテナの怒...
らくじつもゆ【落日燃ゆ】
城山三郎の長編小説。昭和49年(1974)刊。極東国際軍事裁判で絞首刑に処せられた者のうち、唯一の文官であった広田弘毅の生涯を描く。昭和50年(1975)、第9回吉川英治文学賞受賞。
らせん
鈴木光司のホラー小説。「リング」の続編に当たる。平成7年(1995)刊行。平成8年(1996)第17回吉川英治文学新人賞受賞。平成10年(1998)飯田譲治監督により映画化。テレビドラマや漫画化...
らそく【裸足】
木崎さと子の短編小説。昭和55年(1980)、文学界新人賞を受賞した著者のデビュー作。
ラテンアメリカにおけるそうぞうとぼうりょく【ラテンアメリカにおける想像と暴力】
《原題、(スペイン)Imaginación y violencia en América Latina》ドルフマンの評論。1970年刊。ラテンアメリカ文学に付随する政治的暴力の問題を分析した文芸論。
ラテン‐ぶんがく【ラテン文学】
古代ローマにおいてラテン語で書かれた文学。ギリシャ文学の影響のもとに形成され、現実主義的な特色を加え、近代ヨーロッパ文学の基礎をなした。キケロの散文、ウェルギリウスの叙事詩、ホラティウスの叙情詩...
ラプラス‐の‐あくま【ラプラスの悪魔】
フランスの数学者・天文学者ラプラスが自著で述べた超越的存在。ある瞬間におけるすべての原子の位置と運動量を知り得る存在がいると仮定すると、物理法則にしたがって、その後の状態をすべて計算し、未来を完...