せん【専】
1 第一であること。何よりも大切なこと。「体を丈夫にするのが—だよ」〈紅葉・金色夜叉〉 2 自分の思うままにすること。「藤原氏、権を—にし」〈福沢・文明論之概略〉
せん‐けん【擅権】
「専権1」に同じ。「其巧は即ち—の巧にて」〈福沢・文明論之概略〉
せんしょう‐じ【専称寺】
山形市緑町にある真宗大谷派の寺。山号は最上山。蓮如の弟子、願正が文明15年(1483)現天童市に結んだ草庵に始まる。出羽五か寺の一。
福島県いわき市にある浄土宗名越派の本山。山号は梅福山。開...
せんしょ‐ばんたん【千緒万端】
種々雑多な事柄。「人の心の働きは—」〈福沢・文明論之概略〉
せん‐ばい【専売】
[名](スル) 1 他には売らせず、一手に販売すること。「当社が—する輸入食品」「新聞の—店」 2 主として財政上の目的で、国が特定の物品の販売を独占すること。 3 「専売特許2」に同じ。「耶蘇...
ぜん‐び【善美】
[名・形動]物事がよく、しかも美しいこと。りっぱで美しいこと。また、そのさま。「—を尽くした建物」「宗教は洪大なるに過ぎ、—なるに過ぎ」〈福沢・文明論之概略〉
ぜん‐ぺき【全璧】
《欠けたところのない玉の意》すべてが備わっていること。完璧。「一点の瑾(きず)を見て—の価を評す可らざるなり」〈福沢・文明論之概略〉
ぜんりんこくほうき【善隣国宝記】
室町中期の外交史書。3巻。瑞渓周鳳(ずいけいしゅうほう)著。文明2年(1470)ごろ成立。古代から室町中期に至る日本と中国・朝鮮半島との外交史と、室町幕府の外交文書などからなる。日本外交の通史で...
そうこんしゅう【草根集】
室町中期の私家集。15巻。正徹の歌を弟子の正広が編集したもの。文明5年(1473)の一条兼良の序がある。収録歌数1万一千余首。
そ‐しつ【素質】
1 生まれつきもっている性質。「其品行の—は決して悪性なるに非ず」〈福沢・文明論之概略〉 2 将来すぐれた能力が発揮されるもととなる性質や能力。「音楽家としての—に恵まれる」