ふ‐どの【文殿】
《「ふみどの」の音変化》 1 「ふみどの」に同じ。 2 太政官・院の庁・摂関家などで、それぞれの文書を納めておいた所。所領関係の文書も保管され、のちに所領の訴訟を裁断する所となった。
ふ‐ばこ【文箱/文筥】
《「ふみばこ」の音変化》 1 書状などを入れておく手箱。また、書状を入れて先方に届ける細長い箱。 2 (「笈」とも書く)書物を入れ、背負って運ぶ箱。きゅう。
ふ‐ばさみ【文挟み】
「ふみばさみ1」に同じ。
ふ‐まき【文巻】
書物の外側を包むもの。帙(ちつ)。
ふみ【文/書】
1 文字で書きしるしたもの。文書。書物。「様々の—を作りし中にも」〈鴎外・舞姫〉 2 手紙。書状。「急ぎの—」「恋—」 3 学問。特に漢学。「明けがたに—など講じて、とく人々まかで給ふ」〈源・鈴...
ふみ‐あわせ【文合(わ)せ】
物合わせの一。人々が集まって左右の組に分かれて文章を作って出し合い、判者の評点によって優劣を争う遊び。
ふみ‐がき【文書き】
手紙や文章などを書くこと。また、その書きぶり。「見どころある—かな」〈源・胡蝶〉
ふみ‐がら【文殻】
読みおわって不要になった手紙。文反故(ふみほご)。「手文庫には—とノートがぎっしり詰っていた」〈漱石・道草〉
ふみ‐ぐら【文庫】
《「ふみくら」とも》書物を納めておく蔵。書庫。文殿(ふどの)。ぶんこ。
ふみ‐こう【文香】
封書に入れて送るための香(こう)。香木などを砕いて和紙に包んだもの。