あら‐たま【粗玉/新玉/荒玉/璞】
1 掘り出したままで、まだ磨いていない玉。 2 その真価や完成された姿をまだ発揮していないが、素質のある人。「爺いさんの記憶にあるお玉の姿は、まだ—の儘(まま)であった」〈鴎外・雁〉 3 (新玉...
あらたま‐の【新玉の/荒玉の】
[枕]「年」「月」「春」「来経(きへ)」などにかかる。かかり方未詳。一説に、年月の改まる意からとも。「—年は果つれど」〈万・二四一〇〉 「—来経往(きへゆ)く年の」〈万・八八一〉
あらた‐よ【新た代/新た世】
新しく変わった世。新時代。「くすしき亀も—と泉の川に」〈万・五〇〉
あらた‐よ【新た夜】
《1日1日と新しく変わっていく夜の意から》夜ごと夜ごと。毎夜。「—の一夜もおちず夢に見えこそ」〈万・二八四二〉
あら‐だな【新棚】
新仏(あらぼとけ)を迎えて供養するために設ける盆棚。
あら‐て【新手】
1 戦いや試合などにまだ参加していない元気な軍勢、また、選手。「—を繰り出す」 2 新しくその仲間に入った人。新顔。「—の業者」⇔古手。 3 今までと違う新しい方法や手段。「—の犯罪」「—を編み...
あら‐ばしり【新走り】
新米で醸造した酒。新酒(しんしゅ)。《季 秋》
あら‐ばち【新鉢】
《「鉢」は、すり鉢のこと》処女。また、処女の陰部。「嫁入りの時に着たる衣裳を取り出して…、もとの—の姿あり」〈咄・きのふはけふ・下〉
あら‐ぼとけ【新仏】
死後初めての盆に供養される死者の霊。新精霊(あらしょうりょう)。新霊(あらみたま)。しんぼとけ。
あら‐ぼん【新盆】
「にいぼん」に同じ。《季 秋》