あけ【明け】
1 夜が明けること。明け方。夜明け。「—の空」⇔暮れ。 2 明けて新しい年・月・日が始まること。「—の年」 3 ある時期・季節が終わること。また、終わったすぐあと。「休み—」「梅雨—」
あけ‐おめ【明けおめ】
俗に、「明けましておめでとう」の略。「—メール」
あけ‐がた【明け方】
夜の明けようとするころ。夜明け方。黎明(れいめい)。払暁(ふつぎょう)。⇔暮れ方。 [補説]気象庁の天気予報等では、午前3時頃から午前6時頃までをさす。→未明 →朝
あけがらす【あけ烏】
江戸後期の俳諧集。高井几董(たかいきとう)編。1冊。安永2年(1773)刊。蕪村一派の撰集の中で新風宣言の意義をもつ書。
あけ‐がらす【明け烏】
明け方に鳴くカラス。また、その声。夜明け烏。男女の交情の夢を破る、つれないものの例として用いられる。 (明烏)新内節「明烏夢泡雪(あけがらすゆめのあわゆき)」の通称。
あけ‐くら・す【明け暮らす】
[動サ四]夜を明かし、日を暮らす。毎日の生活を送る。「秋は紅葉を眺めて—・す」〈宇津保・俊蔭〉
あけ‐くれ【明け暮れ】
[名](スル) 1 夜明けと夕暮れ。朝と晩。 2 あることに絶えず専念すること。「勉強に—する」 3 (副詞的に用いて)明けても暮れても。いつも。しょっちゅう。「—物思いに沈む」
あけ‐く・れる【明け暮れる】
[動ラ下一][文]あけく・る[ラ下二] 1 夜が明け、日が暮れる。月日が過ぎる。一日一日が過ぎ去る。「毎日が平穏無事に—・れる」 2 熱中して終始そのことをする。ある物事に没頭する。「勉強に—・れる」
あけ‐ぐれ【明け暗れ】
夜が明けきる前の、薄暗い時分。未明。「さやかならぬ—のほど」〈源・野分〉
あけ‐さ・る【明けさる】
[動ラ四]《「さる」は移動する意》夜が明けていく。朝方になる。「—・れば浜風寒み己妻(おのづま)呼ぶも」〈万・一一九八〉