はるやま‐の【春山の】
[枕]春、野山の草木が萌え出すようにの意から、「おぼつかなくも」「しなひさかえて」にかかる。「—しなひ栄えて秋山の色なつかしき」〈万・三二三四〉
はるやまのかすみ‐おとこ【春山之霞壮夫】
古事記に見える神。神々の求婚に応じない伊豆志袁登売(いずしおとめ)の神との結婚に、母の計らいで藤の花の弓矢と衣をまとって行き成功。兄、秋山の下氷壮夫(したひおとこ)との賭(か)けに勝つ。
はる‐りんどう【春竜胆】
リンドウ科の二年草。日当たりのよい原野に生え、高さ約10センチ。根元の葉は卵形で、対生する。5月ごろ、青紫色の釣鐘形の花を上向きに開く。さわぎきょう。《季 春》「—入日はなやぎてもさみし/敦」
春(はる)を売(う)・る
売春をする。春をひさぐ。
はるをつげるかっこうをきいて【春を告げるかっこうを聞いて】
《原題、On Hearing the First Cuckoo in Spring》ディーリアスの管弦楽曲「小管弦楽のための二つの小品」の第1曲。1912年作曲。クラリネットでかっこうの声を模し...
春(はる)を鬻(ひさ)・ぐ
「春を売る」に同じ。「握り飯一つで—・ぐ女もゐるといふ」〈織田作之助・世相〉
みこ‐の‐みや【東宮/春宮】
皇太子。とうぐう。はるのみや。「—の帯刀(たちはき)に侍りけるを」〈古今・雑下・詞書〉