かね‐くよう【鐘供養】
1 新たに梵鐘(ぼんしょう)を鋳造した際に行う供養。多くは女子がつき初めを行う。 2 寺にある梵鐘の供養。多く、晩春に行われる。《季 春》「畠打や木の間の寺の—/蕪村」
かのこ‐そう【鹿の子草/纈草】
スイカズラ科の多年草。やや湿った草地に生え、高さ30〜80センチ。羽状に切れ込みのある葉を対生。晩春、淡紅色の小花を多数つけ、つぼみのある様子が鹿の子絞りに似る。漢方で根を吉草根(きっそうこん)...
かん‐の‐もどり【寒の戻り】
晩春のころ、一時的に寒さがぶり返すこと。
き‐しゅん【季春】
1 春の末。晩春。春3か月の最後の月。 2 陰暦で3月の称。
くまがい‐そう【熊谷草】
ラン科の多年草。丘陵地の樹下に生え、高さ約30センチ。まっすぐ伸びた茎の上部に扇形の葉が2枚つく。晩春、大きな淡紅色の花を1個つける。名は、袋状をした花びらを熊谷直実の背負った母衣(ほろ)にたと...
くれ‐の‐はる【暮れの春】
春の終わり。晩春。《季 春》「いとはるる身を恨み寝や—/蕪村」
けまん‐そう【華鬘草】
ケシ科の多年草。高さ約60センチ。葉は大きく、羽状複葉。晩春、淡紅色の心臓形の花を総状に垂らして咲く。中国の原産で、古くから観賞用に栽培される。ふじぼたん。たいつりそう。《季 春》「—咲きゐたら...
こうぼう‐むぎ【弘法麦】
カヤツリグサ科の多年草。海岸の砂地に生え、高さ10〜20センチ。雌雄異株。晩春、大形の花穂をつける。ふでくさ。
さん‐しゅん【三春】
1 春季の3か月。初春・仲春・晩春。陰暦の1・2・3月。《季 春》 2 三度、春を過ごすこと。3か年。→三秋
しじみ‐ばな【蜆花】
バラ科の落葉低木。高さ1〜2メートルの株立ち状。晩春、白色で八重の小花が枝に群がって咲く。中国の原産で、栽培される。小米花(こごめばな)。