かいま‐み・ゆ【垣間見ゆ】
[動ヤ下二]《「かきまみゆ」の音変化》物のすきまから見える。「その夕暮れの折からに、—・えにし面影を」〈松の葉・二〉
かき‐おこ・す【書き遣す】
[動サ下二]手紙を書いてよこす。「明け暮れは、御文をひまなく—・せ給へど」〈夜の寝覚・一〉
かきだし‐じぶん【書き出し時分】
請求書を書く時期。盆の前、暮れなどの決算期をいう。「—忙しき中に、商売のじゃまといひ」〈浮・文反古・二〉
か‐けん【花瞼】
花のように美しいまぶた。美人のまぶた。「妾の齢既に長して—春暮れ」〈織田訳・花柳春話〉
かげ・る【陰る/翳る】
[動ラ五(四)] 1 太陽や月が雲などに遮られて光が薄らぎ、前よりも暗くなる。「雲が出てにわかに日が—・った」 2 日が傾く。夕暮れになる。「冬は日の—・るのが早い」 3 表情が暗くなる。「悲し...
かさ‐じぞう【笠地蔵】
昔話の一。年の暮れに心やさしい老爺(ろうや)が雪をかぶった六地蔵に笠をかぶせてやると、夜中に六地蔵が米や金をお礼に持って来るという話。
かぞえ‐び【数え日】
1 今年もあといく日と、指折り数えるほど暮れが押し詰まること。また、その押し詰まった日。《季 冬》「—の欠かしもならぬ義理ひとつ/風生」 2 「書き入れ日」に同じ。
かど‐たち【門立ち】
1 門口に立つこと。「何とやら心にかかりて、霜夜に—して」〈浮・織留・六〉 2 遊女が門口に立って客を誘うこと。「高き名の松の—立ち馴れて、人待ち顔の暮れならん」〈浄・反魂香〉
かなしみ【悲しみ/哀しみ/愛しみ】
1 悲しむこと。悲しい気持ちや心。悲嘆。「—の色を浮かべる」「—に暮れる」⇔喜び。 2 (愛しみ)いとおしむこと。情愛。「末世の衆生に親子の—深きことを知らしめんがためなり」〈今昔・四・一〉
がた【方】
[接尾] 1 人を表す名詞に付いて、複数の人々を尊敬していう意を表す。「先生—」「奥様—」 2 時に関する名詞や動詞の連用形に付いて、だいたいその時分という意を表す。「暮れ—」「明け—」 3 「...