うめわかまる【梅若丸】
中世・近世の諸文芸に登場する伝説上の少年。京都北白川吉田少将の子で、人買いにさらわれ、武蔵国隅田川畔で病死したという。東京都墨田区向島の木母寺(もくぼじ)境内に梅若塚がある。謡曲「隅田川」、浄瑠...
う‐よ【紆余】
《「紆」は曲がりくねる意》 1 うねり曲がっていること。 2 伸び伸びとしてゆとりのあること。「従って其句も亦—迫らざる処ありて」〈子規・獺祭書屋俳話〉
うよ‐きょくせつ【紆余曲折】
[名](スル) 1 道などが曲がりくねっていること。「谷から谷へ—している道」 2 物事が順調に運ばないで、こみいった経過をたどること。「—を経てやっと解決する」
うら【浦】
《「裏」と同語源で、外海に対して内側の意》 1 海や湖が湾曲して陸地に入り込んだ所。入り江。 2 海辺。浜。
うら‐がね【裏曲/裏矩】
曲尺(かねじゃく)の裏にある目盛り。表の曲尺で1尺(約30.3センチ)の辺をもつ正方形の対角線の長さを1尺としたもの。裏曲の1尺は、曲尺の倍、すなわち約1尺4寸1分余(約42.9センチ)。裏尺...
裏釘(うらくぎ)を返(かえ)・す
1 裏側に突き出た釘の先を打ち曲げ、抜けないようにする。 2 念を押す。または、いっそう確かなものとする。「裏釘かへす詞詰、心にこたへて頼もしき」〈浄・兜軍記〉
うら‐ぐみ【裏組】
近世の邦楽で、教習の便宜上、楽曲を分類したものの一。三味線組歌・箏(こと)組歌などにある。三味線組歌では破手(はで)組の次に、箏組歌では表組の次に教授する。⇔表組。
うらざと‐ときじろう【浦里時次郎】
新内節「明烏夢泡雪(あけがらすゆめのあわゆき)」の二人の中心人物、浦里と時次郎。また、二人の情話を扱う戯曲・歌曲などの総称。
うらしま【浦島】
浦島太郎のこと。
謡曲。脇能物。宝生流番外曲。勅使が丹後水の江の浦島明神にもうでると、明神・竜神が現れ、不死の薬を与える。
狂言。大蔵・和泉(いずみ)流番外曲。釣った亀を祖父と孫が助けると...
うら‐じゃく【裏尺】
「裏曲(うらがね)」に同じ。