いた‐ちん【板賃】
1 版木(はんぎ)を彫る料金。「黄楊(つげ)はかへって—桜に五割増ぢゃといふ」〈浮・元禄大平記〉 2 版木の使用料。
いた‐つけ【板付け】
1 舞台で、俳優の姿、立ち木、遠山などの輪郭をはっきりさせるために取り付ける照明器具。板などでできた細長い箱の中に電球が装着してある。 2 「板付け釘」の略。 3 「板付け草履(板草履)」の略。
いた‐のり【板海苔】
生ノリを刻んで簀(す)の上に並べた木枠に流し込み、乾燥させたもの。ごく薄い板状になることから。
いた‐ひき【板挽き】
材木をひいて板にすること。また、それを職業とする人。
いたび‐かずら【崖石榴】
クワ科の蔓(つる)性の常緑低木。暖地にみられ、岩などをよじ登る。葉は長円形で先がとがり、厚く、裏面に網目状の細脈がある。雌雄異株。花はイチジクに似て、実は紫黒色に熟す。日本・中国本土・台湾に分布...
いた‐まさ【板柾】
木目(もくめ)のまっすぐに通った板。柾目の板。
いたむひと【悼む人】
天童荒太の長編小説。死者を悼むために全国を放浪している青年と、彼を取り巻く人々を描く。平成20年(2008)刊行。同年、第140回直木賞受賞。平成24年(2012)に舞台化。
いた‐め【板目】
1 板の木目が、平行に通らず、山形や不規則な波形をしているもの。⇔柾目(まさめ)。 2 板と板との合わせ目。 3 「板目紙」の略。 4 「板目肌」の略。
いため‐ぼり【板目彫(り)】
板目1の板を版木として彫刻すること。また、その木版。→木口(こぐち)彫り
いため‐もくはん【板目木版】
板目彫りの木版。また、その印刷物。版木としてサクラ・ホオ・カツラ・ナシなどを使う。浮世絵など。→木口(こぐち)木版