寄(よ)らば大樹(たいじゅ)の陰(かげ)
身を寄せるならば、大木の下が安全である。同じ頼るならば、勢力のある人のほうがよいというたとえ。
よりかからず【倚りかからず】
茨木のり子の詩集。また、その表題作。詩集は平成11年(1999)刊行。年齢を重ね、何ものにも頼らず、流されずに生きる姿を表現した作品で、著者晩年の代表作の一つ。
より‐き【寄(り)木】
岸などに流れ寄った流木。
より‐しろ【依り代/憑代】
神霊が寄りつくもの。神霊は物に寄りついて示現(じげん)されるという考えから、憑依(ひょうい)物としての樹木・岩石・動物・御幣など。
よ・る
[動ラ下二]疲労する。つかれる。「—・れに—・れたる痩せ馬なれば」〈謡・鉢木〉
よるにほしをはなつ【夜に星を放つ】
窪美澄(くぼみすみ)の短編小説集。令和4年(2022)刊行。少年と高齢の女性との交流を描いた「星の随(まにま)に」など、星や星座にまつわる短編小説5作を収める。第167回直木賞受賞。
よるのあり【夜の蟻】
高井有一による連作短編集。平成元年(1989)刊。定年を期に息子夫婦と同居することになった老夫婦の日常を描く。「半日の放浪」「木彫の雛」など7作を収録。
よれ‐すぎ【縒れ杉】
杉の園芸品種。葉が湾曲していて、枝に螺旋(らせん)状に巻きつく。庭木などにする。
よろこびもかなしみもいくとしつき【喜びも悲しみも幾歳月】
木下恵介監督・原作による映画の題名。昭和32年(1957)公開。灯台守の夫婦の半生を描く。出演、佐田啓二、高峰秀子ほか。昭和61年(1986)には木下自身によるリメーク作品「新喜びも悲しみも幾歳...
よ‐わた・る【世渡る】
[動ラ四]生計を立てる。生活をしていく。「木枯(こがらし)や何に—・る家五軒」〈蕪村句集〉