まつ‐の‐ゆき【松の雪】
1 松に降り積もった雪。 2 襲(かさね)の色目の名。表は白、裏は青。柳襲(やなぎがさね)。
まつ‐の‐よわい【松の齢】
《松の生命の長い年数の意から》長く久しい年齢。長寿。「住む人もすぎゆく我も住吉の—と祈らざらめや」〈経信集〉
まつ‐のり【松海苔】
ムカデノリ科の紅藻。満潮線近くの岩上に生え、高さ約5センチ。基部は円柱状で先のほうは平たく、二またによく分枝する。本州中部以南に分布。食用。《季 春》
まつ‐の‐ろうか【松之廊下】
江戸城内の、大広間から白書院に通じる「松之大廊下(まつのおおろうか)」のこと。L字形をしており、全長は約50メートル。→松之廊下刃傷事件
まつのろうか‐にんじょうじけん【松之廊下刃傷事件】
元禄14年(1701)3月14日、京都から下向した勅使の接待役を命じられていた播磨国(兵庫県)赤穂の藩主、浅野内匠頭(たくみのかみ)長矩が江戸城松之廊下で高家吉良上野介(こうずけのすけ)義央に斬...
まつ‐ば【松葉】
1 松の木の葉。 2 紋所の名。松の葉を図案化したもの。 3 「松葉色」の略。「青色の—上の衣の柳がさね着」〈宇津保・吹上上〉
まつば‐いろ【松葉色】
深緑色。ふかみどり。
まつば‐かき【松葉掻き】
落葉などをかき集めたり、土をかきならしたりするのに用いる道具。木(こ)の葉掻き。
まつば‐かんざし【松葉簪】
松葉の形を模した二またのかんざし。
まつば‐がに【松葉蟹】
1 イソオウギガニ科のカニ。浅海にすみ、甲は丸みのある四角形で、甲幅13センチくらい。全体に黄褐色。甲の縁と脚に太いとげが多数ある。本州中部以南に産し、食用。 2 ズワイガニの別名。鳥取・島根地...