くび‐まくら【首枕/頸枕】
首を支える寝具。座ったままの姿勢で首をのせるU字形のものや、横になった姿勢で首の下に敷いて用いるものなどがある。ネッククッション。ネックピロー。
こう‐まくら【香枕】
中で香をたくようになっている枕。表面に蒔絵(まきえ)を施してある。伽羅枕(きゃらまくら)。
こおり‐まくら【氷枕】
熱のあるときなどに、氷や冷水を入れて頭部を冷やすゴム製の枕。
こ‐まくら【小枕】
1 木枕の上にくくりつけて使う、もみ殻やそば殻を入れた細長い円筒形の袋。 2 女性が日本髪を結うとき、まげを高くし、髻(もとどり)を締めやすいようにかもじの中に根として入れるもの。紙や木で作る。...
こ‐まくら【木枕】
木製の枕。きまくら。
こも‐まくら【菰枕/薦枕】
[名]マコモを束ねて作った枕。特に、旅寝で即席の枕をいう。「—相まきし児もあらばこそ夜の更(ふ)くらくも我が惜しみせめ」〈万・一四一四〉 [枕] 1 薦枕を綰(た)く、または薦枕が高いところ...
さか‐まくら【坂枕】
践祚(せんそ)・大嘗祭(だいじょうさい)・新嘗祭(しんじょうさい)・神今食(じんこんじき)などの祭礼のとき、薦(こも)で作り、神に奉納した枕。頭をのせる部分が斜めになっている。
ささ‐まくら【笹枕】
「草枕(くさまくら)」に同じ。「これもまたかりそめ臥(ぶ)しの—一夜の夢の契りばかりに」〈俊成卿女集〉
さし‐まくら【差(し)枕/指(し)枕】
1 男女が共寝をすること。「河舟をとめて逢ふ瀬の波枕、揚げて逢ふ夜の—」〈浄・賀古教信〉 2 板で作った箱枕。「角(すみ)にかたつき屏風(びゃうぶ)引廻し、—二つ」〈浮・一代女・五〉
さよ‐まくら【小夜枕】
夜、寝るときに用いる枕。「松が根のをじまが磯の—いたくな濡れそあまの袖かは」〈新古今・羇旅〉