おしてる‐や【押し照るや】
[枕]「押し照る」に同じ。「—難波の津ゆり」〈万・四三六五〉
おしどり‐の【鴛鴦の】
[枕]オシドリが水に浮くところから、「憂き」にかかる。「隠れなく流れての名を—憂き例(ためし)にやならむとすらむ」〈千載・雑下〉
おし‐ひし・ぐ【押し拉ぐ】
[動ガ五(四)] 1 押してつぶす。「—・がれた事故車」 2 圧迫を加えて勢いを弱める。「責任の重圧に—・がれる」 3 押さえつける。また、押しやる。「さる(=クシャミノ出ソウナ)をりも—・ぎつ...
おし‐へ・す【押し圧す】
[動サ四]押しつぶす。「二藍(ふたあゐ)、葡萄染(えびぞ)めなどのさいでの—・されて」〈枕・三〇〉
お‐しま【雄島】
宮城県、松島湾の島。陸に近く渡月橋が架かる。[歌枕]「見せばやな—の蜑(あま)の袖だにもぬれにぞぬれし色はかはらず」〈千載・恋四〉
おそい【襲】
1 上着。女房などが、袿(うちき)・打ち衣(ぎぬ)の上に着たもの。「御—はいづれをか奉らむ」〈宇津保・内侍督〉 2 上を覆うもの。覆い。「車の簾、かたはらなどに挿し余りて、—、棟などに」〈枕・九...
おそ・う【襲う】
[動ワ五(ハ四)] 1 不意に攻めかかる。不意に危害を加える。襲撃する。「敵を—・う」「寝込みを—・う」「暴漢に—・われる」 2 不意にやって来る。急におしかける。「新婚家庭を—・う」「清い香り...
お‐たかもり【御高盛(り)】
椀に飯を高く盛り上げること。また、その飯。誕生の産飯(うぶめし)、婚礼の日の夫婦固めの飯、葬式の枕飯など。
お‐たから【御宝】
1 「宝」の美化語。 2 非常に大切なもの。秘蔵の品。 3 金銭。かね。 4 他人の子供を褒めていう語。 5 紙に刷った宝船の絵。よい初夢が見られるよう、正月2日の夜、枕の下に敷いて寝る風習があった。
お‐だて【小楯】
[名]小さな楯(たて)。また、楯。「木幡(こはた)の道に遇はしし嬢子(をとめ)後手(=ウシロ姿)は—ろかも」〈記・中・歌謡〉
[枕]《楯を立て並べたように山が連なるところからという》地名「や...