かみじ‐やま【神路山】
伊勢神宮内宮の南方の山。天照山(あまてるやま)。[歌枕]「—月さやかなるちかひありて天(あめ)の下をば照らすなりけり」〈新古今・神祇〉
かみ‐ばな【紙花/紙纏頭】
1 (紙花)紙製の造花。特に、葬儀に用いるもの。死花花(しかばな)。地取(じど)り。野花(のはな)。紙幣(しべい)。 2 (紙纏頭)遊里などで、遊女などに祝儀として与える白紙。後日、現金に換える...
かみや‐がわ【紙屋川】
京都市西部を流れる川。鷹峰(たかがみね)山中に源を発し、北野天満宮の西を流れたのち、天神川となって桂川に合流する。[歌枕]
かみやま【神山】
箱根山中央火口丘の一。標高1438メートルで、箱根山の最高峰。
京都市北区、上賀茂神社の北にある山。[歌枕]「—の麓(ふもと)に咲ける卯の花はたが標(しめ)ゆひし垣根なるらむ」〈金葉・夏〉
かむかぜ‐の【神風の】
[枕]《「かみかぜの」の古形》「伊勢」にかかる。「—伊勢少女(をとめ)ども」〈万・八一〉
かも‐しし【氈鹿/羚羊】
カモシカの古名。「松が枝に枕定むる—の」〈拾玉集・一〉
かやりび‐の【蚊遣り火の】
[枕]蚊やり火は下にこもって燃え、また、くゆる意から、「下」「底」「くゆ」などに掛かる。「—下にのみこそもえわたりけれ」〈新勅撰・恋二〉 「—悔ゆる心もつきぬべく」〈拾遺・雑下〉
から‐あおい【唐葵/蜀葵】
タチアオイの古名。「—、日の影に従ひて傾(かたぶ)くこそ」〈枕・六六〉
から‐くしげ【唐櫛笥】
[名]櫛などを入れておく美しい箱。「唐草の蒔絵(まきえ)の—」〈今昔・三一・五〉
[枕]箱が開く意から「明く」にかかる。「—明けくれ物を思ひつつ」〈宇津保・あて宮〉
から‐ころも【唐衣/韓衣】
[名]唐風の衣服。袖が大きく、丈が長くて、上前・下前を深く合わせて着るもの。「—君にうち着せ見まくほり」〈万・二六八二〉
[枕]衣服に関する意から、「たつ」「きる」「なれ」「かけ」「かへす」...