そめぬき‐もん【染(め)抜き紋】
白く染め抜きにして表した紋。最も正式の紋で、日向(ひなた)紋と陰(かげ)紋がある。→書き紋 →縫い紋
そめ‐ぬ・く【染(め)抜く】
[動カ五(四)]模様を地色のままに残し、他の部分を染める。「家紋を—・く」
そめ‐のり【染め糊】
織物に模様などを染め抜くときに用いる糊。
そめ‐は【染(め)羽】
《「そめば」とも》染めた矢羽根。ワシやクグイの白羽を染めたもの。
そめ‐ば【染(め)歯】
鉄漿(かね)で染めた歯。
そめ‐むら【染め斑】
一様に仕上がるはずの染色に不自然な濃淡ができること。また、その濃淡。
そめ‐もの【染(め)物】
1 布などを染めること。また、染めた布。 2 結婚して女が歯に鉄漿(かね)をつけて黒く染めること。「かがみ見て—をするはづかしさ」〈柳多留・一〇〉
そめもの‐し【染(め)物師】
染め物を職業とする人。紺屋(こうや)。そめや。そめし。
そめ‐もよう【染(め)模様】
地と違う色で染め出した模様。
そめもよういもせのかどまつ【染模様妹背門松】
浄瑠璃。世話物。2巻。菅専助作。明和4年(1767)大坂北堀江座初演。お染久松の情死事件を脚色したもので、紀海音作「お染久松袂(たもと)の白(しら)しぼり」の改作。