かじ【梶/楮/構/榖】
1 カジノキの古名。〈和名抄〉 2 襲(かさね)の色目の名。表裏ともに萌葱(もえぎ)色で、初秋のころに用いる。
かじ【舵/梶/楫/檝】
1 (舵)船の進行方向を定める装置。板状で、多くは船尾に取り付けられる。 2 (舵)飛行機・グライダーの方向舵(ほうこうだ)。 3 「梶棒」に同じ。 4 水をかいて船をこぎ進める道具。櫓(ろ)や...
かじい【梶井】
京都市上京区の地名。もと三千院(梶井門跡)があった。
かじ‐いちご【梶苺/構苺】
バラ科の落葉小低木。海岸近くの山野に自生。葉は手のひら状に五〜七つに裂けていて、縁にぎざぎざがあり、カジノキに似る。初夏、白い5弁花を開き、実は淡黄色に熟し食べられる。とういちご。えどいちご。
かじかわ‐まきえ【梶川蒔絵】
江戸幕府の御用蒔絵師の梶川家代々の作品。彦兵衛・久次郎らが名手として知られ、特に印籠蒔絵にすぐれていた。
かじ‐き【梶木/旗魚】
スズキ目メカジキ科のメカジキ、マカジキ科のマカジキ・クロカジキ・バショウカジキなどの海水魚の総称。長い紡錘形の体に、突出した強大な吻(ふん)をもつ。外洋を回遊する。かじきまぐろ。かじとおし。《季 冬》
かじき‐まぐろ【梶木鮪/旗魚鮪】
カジキの別名。
かじた【梶田】
姓氏の一。 [補説]「梶田」姓の人物梶田隆章(かじたたかあき)梶田半古(かじたはんこ)
かじ‐とおし【梶通し】
海水魚カジキの別名。
かじ‐の‐き【梶の木/楮の木/構の木/榖の木】
クワ科の落葉高木。葉は広卵形で、三つに裂けているものが多い。雌雄異株。5、6月ごろ、淡緑色の雄花が尾状に、雌花が球状につく。実は桑の実に似て、熟すと赤くなる。樹皮は和紙の原料。