そうぶ‐の‐さしぐし【菖蒲の挿し櫛】
5月5日の節句に用いる、菖蒲で作った挿し櫛。また、菖蒲の葉を櫛のようにさしたもの。「御節供まゐり、若き人々—さし」〈枕・三九〉
たま‐の‐おぐし【玉の小櫛】
玉で飾った櫛。また、美しい櫛。「さしながら昔を今につたふれば—ぞ神さびにける」〈源・若菜上〉 [補説]書名別項。→玉の小櫛
たまのおぐし【玉の小櫛】
「源氏物語玉の小櫛」の略称。
つきがた‐ぐし【月形櫛】
女性用の櫛で、半月の形をしたもの。
つくし‐ぐし【筑紫櫛】
筑紫で産した櫛。「別るれば心をのみぞ—挿して逢べき程を知らねば」〈拾遺・別〉
つげ‐ぐし【黄楊櫛】
黄楊の木で作った櫛。
つげ‐の‐おぐし【黄楊の小櫛】
1 黄楊の木で作った小櫛。つげぐし。 2 《「つげ」を「告げ」の意にとって》占いの一種。黄楊の櫛を持ち外へ出て、道祖神を念じ、来る人の言葉によって吉凶を占う。
つま‐ぐし【爪櫛】
歯の多い、目のつまった櫛。一説に、爪形の櫛。
て‐ぐし【手櫛】
くしの代わりに手の指で頭髪を整えること。
とう‐ぐし【唐櫛】
近世の梳(す)き櫛の一。竹製で歯の非常に細かく密なもの。