よく‐しん【欲心】
1 ほしがる心。欲張る心。欲念。「実物を見て—が出る」 2 色欲の情。情欲。
よく‐じょう【欲情】
[名](スル) 1 物をほしがること。また、その心。欲心。「私はかつて年が若く、一切のものを—した」〈朔太郎・虚無の歌〉 2 異性の肉体を欲すること。また、その心。色欲の情。情欲。「—にかられる」
よく‐じん【欲塵】
仏語。欲望が身体を悩ますことを、ちりにたとえていう語。煩悩(ぼんのう)のこと。
よく‐づら【欲面】
欲の深い顔つき。また、その人。「—の継父(ままてて)めが」〈浄・女腹切〉
よく‐てん【欲天】
仏語。欲界の中にある6種の天。六欲天。
よく‐とく【欲得】
貪欲と利得。ほしがって手に入れようとすること。また、その心。「—で言っているのではない」
よくとく‐ずく【欲得尽く】
欲得に基づいて物事をすること。打算的なこと。そろばんずく。「—でしか人とつきあわない」
欲(よく)と相談(そうだん)
欲得ずくで物事を行うこと。
欲(よく)と二人連(ふたりづ)れ
欲につられて行動すること。
よく‐どし・い【欲どしい】
[形][文]よくど・し[シク]《近世語》欲張りである。欲が深い。よくどうしい。「—・い奴が福茶に寝付けえず」〈柳多留・二七〉