たちそば‐の【立ち柧棱の】
[枕]ソバノキの実が小さく少ないところから、「実のなけく」にかかる。「肴(な)乞(こ)はさば—実のなけくを」〈記・中・歌謡〉
たち‐わた・る【立ち渡る】
[動ラ四] 1 霧・雲などが、あたり一帯に広がる。「狭井河(さゐがは)よ雲—・り」〈記・中・歌謡〉 2 車や人などが一面に立ち並ぶ。「弦うち二十人…二なみに—・れり」〈紫式部日記〉 3 一方から...
た‐づく・る【手作る】
[動ラ四]手で紐(ひも)を結ぶなどして身づくろいする。着用する。「大和の忍(おし)の広瀬を渡らむと足結(あよひ)—・り腰作らふも」〈皇極紀・歌謡〉
たま‐もい【玉盌】
玉製の盌。また、美しい盌。たままり。「—に水さへ盛り」〈武烈紀・歌謡〉
た‐むかい【手向かひ】
「てむかい」に同じ。「人は言へども—もせず」〈神武紀・歌謡〉
タリン‐うたのひろば【タリン歌の広場】
《Tallinna lauluväljak》エストニアの首都タリンにある野外音楽堂。市街東部に位置する。屋根があるステージと20万平方メートル以上の広場からなる。1960年に開設。1988年、旧...
たれ【誰】
[代]不定称の人代名詞。近世からしだいに「だれ」が一般的となり、現代では文語脈の中に残る。「これにて見苦しとは—も得言わじ」〈鴎外・舞姫〉 「嬢子(をとめ)ども—をし枕(ま)かむ」〈記・中・歌謡〉
たんぜん‐ぶし【丹前節】
江戸前期、承応〜寛文(1652〜1673)のころ、江戸の遊里で流行した歌謡。丹前風呂の湯女(ゆな)吉野が始めたものという。
ダンドゥット【(インドネシア)dangdut】
インドネシア都市部の労働者階級に絶大な支持を受けるポピュラー音楽。マレーの大衆歌謡ムラユー音楽にインドの映画音楽やイスラムのダンス音楽、ロックなどの要素を加え、ロマ=イラマが1960年代後半に創...
ち【父】
上代、男子を敬っていった語。「おほぢ(祖父)」のように他の語の下に付く場合は連濁のため「ぢ」となることがある。「甘(うま)らに聞こし以ち食(を)せ、まろが—」〈記・中・歌謡〉