ぞめき‐うた【騒き歌】
「そそり節(ぶし)」に同じ。「—に、ほほかぶりせし男どもの」〈滑・膝栗毛・六〉
たうえ‐うた【田植(え)歌/田植(え)唄】
民謡の一つで、田植えをしながらうたう仕事歌。もと、田の神をたたえて豊作を祈願するためのもの。上代から行われ、田舞・田歌などにも取り入れられている。さおとめうた。さつきうた。
た‐うた【田歌】
田植えの仕事歌。また、それを儀式歌謡にしたもの。大嘗祭(だいじょうさい)の田舞、各地の社寺の田植え神事や田遊びの田植え歌に古い田歌が残る。《季 夏》「午(うま)の貝—音なく成りにけり/蕪村」
たうち‐うた【田打ち歌】
田打ちのときに歌う民謡。豊作を祈願し、予祝する歌詞が多い。
たからかなばんか【高らかな挽歌】
高井有一の長編小説。平成11年(1999)刊行。日本の高度成長期、衰退しつつある映画産業の世界を舞台に、業界人たちの夢と挫折を描く。
たけのさとうた【竹の里歌】
正岡子規の歌集。伊藤左千夫ら編。明治37年(1904)刊。短歌544首、長歌15首、旋頭歌12首を集成した遺稿集。
ただごと‐うた【徒言歌】
古今集仮名序の和歌の六義(りくぎ)の一。物にたとえないで、ありのままに詠んだ歌。江戸時代、小沢蘆庵(おざわろあん)が理想の風体として主張した。
たとえ‐うた【譬え歌】
1 古今集・仮名序の和歌の六義(りくぎ)の一。物にたとえて詠んだ歌。漢詩の六義の「興」にあたる。 2 ⇒譬喩歌(ひゆか)
たむけ‐うた【手向け歌】
神仏などへの手向けに詠んでささげる歌。
たわれ‐うた【戯れ歌】
たわむれに作る歌。こっけいな歌。また、狂歌。