この‐よう【此の様】
[形動][文][ナリ]こういうふう。このとおり。こんな。かよう。「—な次第で申しわけありません」
此(こ)の世(よ)なら◦ず
1 ほとんど死ぬほどである。「—◦ずわづらひけり」〈著聞集・五〉 2 すばらしくて、とてもこの世のものとは思われないほどである。「我が為の—◦ぬ財(たから)にこそありけれ」〈今昔・二九・三二〉
此(こ)の世(よ)の外(ほか)
あの世。のちの世。後世。来世。「あらざらむ—の思ひ出に今ひとたびの逢(あ)ふこともがな」〈後拾遺・恋三〉
こ‐は【此は】
[連語]《代名詞「こ」+係助詞「は」》これは。これはまあ。多く、疑問・感動の気持ちを表すときに用いる。「いと—術(ずち)なき世かな」〈枕・九二〉
此(こ)は如何(いか)に
いったいこれはどうしたことか。思いがけないことに出会ってとまどったり、その事柄を理解できずに自問したりするさま。
此(こ)はそも
《「こは」を強めた言い方》これは一体。これはまた。「—何としたことだ」
こ‐やつ【此奴】
[代]三人称の人代名詞。「こいつ」よりもやや古い言い方で、話し手の近くの人をののしったり、ぞんざいにいったりする場合に用いる。
これ【此れ/是/之/維/惟】
[代] 1 近称の指示代名詞。 ㋐話し手が持っている物、または、話し手のそばにある物をさす。このもの。「—は父の形見の品です」「—を片付けてください」 ㋑話し手が、いま話題にしたばかりの事物など...
これ‐から【此れから/是から】
《代名詞「これ」+格助詞「から」から》今から以後。今後。将来。「—が楽しみだ」「まだまだ—という時に」
これ‐かれ【此れ彼/是彼】
[代] 1 指示代名詞。この物とあの物。これとあれ。「—、得たるところ得ぬところ、たがひになむある」〈古今・仮名序〉 2 人代名詞。この人とあの人。だれかれ。「—にも口入(くちいれ)させず」〈源...