びしょう‐じゅんかん【微小循環】
毛細血管とその前後にある細動脈・細静脈などによって構成される血管系。血液と組織細胞との間の物質交換や体液循環の調節を担う。
ビタミン‐ピー【ビタミンP】
《permeability(浸透性)から》レモン・ミカンの実や緑茶にビタミンCとともに含まれるルチンとヘスペリジンの混合物。毛細血管の透過性が高くなるのを防ぐ。現在では独立したビタミンとされない。
ブラジキニン【bradykinin】
血圧調節および炎症発現に関与するペプチド。血清たんぱくの一部が、組織が障害された結果遊出してくる酵素(カリクレイン)によって分解されて生じる。血管拡張、毛細血管の透過性亢進(こうしん)による浮腫...
プロスタサイクリン【prostacycline】
プロスタグランジンの一種。プロスタグランジンI2。毛細血管から分泌され血小板の凝集を防止し、血管を拡張する抗血栓作用がある。
へいさ‐けっかんけい【閉鎖血管系】
心臓から出た血液が、動脈から毛細血管を経て静脈を通り、心臓に戻る循環経路。血漿(けっしょう)の大部分と赤血球は血管外に出ることはない。脊椎動物・環形動物にみられる。閉鎖循環系。⇔開放血管系。
ヘパリン【heparin】
血液凝固を阻止する作用のある多糖類。肝臓や毛細血管の周辺の肥満細胞で生成され、血管壁に多く存在する。
もう‐かん【毛管】
1 「毛細管」の略。 2 「毛細血管」の略。
もうさい‐かん【毛細管】
1 毛のような細い管。毛管現象を起こすような細い管。毛管。キャピラリー。 2 「毛細血管」に同じ。
もうにゅう‐とう【毛乳頭】
毛の根元にある毛球の下端に位置する、くぼんでいる部分。毛細血管が入り込み、毛母細胞に栄養を供給している。毛乳頭細胞。
もん‐みゃく【門脈】
毛細血管が合流して太くなった静脈が、再び分岐して毛細血管網を形成する静脈系。特に、肝門脈(かんもんみゃく)をさし、消化管や脾臓(ひぞう)からの栄養物を含む血液を集めて肝門を通る。肝臓で物質交換が...