む‐かんじょう【無勘定】
[名・形動]損得勘定を気にかけないこと。また、そのさま。「もとより一文おしみの百ぞんという—なもちまえながら」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉
むぎ‐なでしこ【麦撫子】
1 ナデシコ科の一年草。高さ約80センチ。全体に長い毛が密生し、葉は線形で対生する。5、6月ごろ、紫色の5弁花を開く。ヨーロッパの原産。観賞用。麦仙翁(むぎせんのう)。 2 キク科の二年草バラモ...
むく【尨】
1 「尨毛(むくげ)」の略。 2 「尨犬(むくいぬ)」の略。
むく‐いぬ【尨犬】
むく毛の犬。毛のふさふさと垂れた犬。むく。
むく‐げ【尨毛】
動物の、長くふさふさと垂れた毛。むく。「—の犬」
むく‐げ【毳】
薄く生えた柔らかな毛。にこげ。うぶげ。「髪の生え際の—」
むくつけ
[形動ナリ]《形容詞「むくつけし」の語幹から》 1 気味悪いさま。恐ろしいさま。「此の恐ろしき報ひをなんいふは、いと—なり」〈読・雨月・蛇性の婬〉 2 無骨(ぶこつ)であらあらしいさま。「雲駕(...
むぐ・る【潜る】
[動ラ五(四)]「もぐる」に同じ。「つみたる藁の中に—・りて」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉
むげち‐な・い
[形][文]むげちな・し[ク]《近世の東国方言か》むごい。不人情である。むげつけない。「—・く追(ぼ)い出しましたが」〈滑・膝栗毛・発端〉
むさ・い
[形][文]むさ・し[ク] 1 きたならしい。むさくるしい。「髪の毛が伸び過ぎて—・い」 2 欲・意地が強く卑しい。下品だ。「心せばく、意地—・けれど」〈甲陽軍鑑・一三〉