むさ‐くさ
[副] 1 気持ちが沈んで晴れないさま。むしゃくしゃ。「気ガ—シテタマラナイ」〈和英語林集成〉 2 毛などが乱れ生えているさま。もじゃもじゃ。「—としたお髭(ひげ)」〈浮・男色大鑑・七〉 3 ...
むさ‐むさ
[副] 1 きたならしいさま。むさくるしいさま。「身を—ともつぞ。湯を浴びつなどもせぬぞ」〈蒙求抄・三〉 2 ごちゃごちゃしているさま。「具足多く、—と俗なる連歌が付けにくきなり」〈九州問答〉 ...
むし‐さされ【虫刺され】
蚊や蚤(のみ)・毛虫・蜂などの虫に刺されること。また、そのために起こる痛みやかゆみ、炎症などの症状。「—の薬を塗る」
むしとり‐すみれ【虫取菫】
タヌキモ科の多年生の食虫植物。高山の湿地に生え、高さ5〜15センチ。葉は根元から数枚出て長楕円形。葉の縁が内側に巻き込み、表面には粘液を分泌する腺毛が密にあり、虫を捕らえる。夏、花茎を伸ばし、紫...
むし‐の‐くちやき【虫の口焼(き)】
節分行事の一。夕刻に、イワシの頭、髪の毛、ネギなど臭気の強いものを焼きながら、害虫駆除の唱え言をする。
むしひき‐あぶ【虫引虻】
双翅(そうし)目ムシヒキアブ科の昆虫の総称。体にとげ状の毛が散在し、口吻(こうふん)は鋭く、刺すのに適する。枝葉の上で小昆虫を捕らえ、体液を吸う。シオヤアブ・アオメアブなど。
むしゃ‐むしゃ
[副] 1 勢い込んで食べるさま。また、無作法に食べるさま。「手づかみで—(と)食べる」 2 毛などが乱れもつれているさま。もしゃもしゃ。「白い髯を—と生やして」〈漱石・草枕〉
むし・る【毟る/挘る】
[動ラ五(四)] 1 つかんだりつまんだりして引き抜く。「草を—・る」「羽を—・る」「毛を—・る」 2 肉や魚などの身をほぐす。「あぶった干鱈(ひだら)を—・って食べる」 3 おどして、財産など...
むじな【狢/貉】
1 アナグマの別名。《季 冬》「山がつや—しとめし一つだま/蛇笏」 2 《毛色がアナグマに似ているところから混同して》タヌキのこと。《季 冬》 3 《「同じ穴の狢」の略》同類の悪党。「—めらなぞ...
むすぼ・れる【結ぼれる】
[動ラ下一][文]むすぼ・る[ラ下二] 1 結ばれて解けにくくなる。「糸の—・れたように」〈中勘助・鳥の物語〉 2 水分などが凝固・凝結する。「夫人の長い睫毛(まつげ)の先に幾粒かの露の玉が—・...