あぶら‐なぎ【油凪】
海面が、油を流したように波が立たない状態。べたなぎ。
油(あぶら)に水(みず)
「水と油」に同じ。
あぶら‐ぬき【油抜き】
油で揚げたものを、油の臭みがとれるように、熱湯をかけたり、くぐらせたりすること。
あぶら‐ねずみ【油鼠】
油で揚げたねずみ。きつね捕りのえさにする。「罠(わな)のと知りつつ、—の側を去られん老狐(ふるぎつね)の如くに」〈二葉亭・浮雲〉
あぶら‐ねんど【油粘土】
工作などに用いる、油をまぜて練った粘土。
あぶらのこうじ‐どおり【油小路通り】
京都市中央部を南北に縦貫する道路の呼び名。堀川通りの東側を走り、沿線に白峰神宮や千家十職の楽家がある。全長約9.2キロ。平安京の油小路にあたる。
あぶら‐の‐つかさ【主油司】
律令制で、宮内省に属し、諸国から調(みつぎ)の副物(そわりもの)として貢納された膏油(こうゆ)のことをつかさどった役所。寛平8年(896)主殿寮(とのもりょう)に併合。
あぶら‐はね【油跳ね】
油がはねて周囲にとび散ること。特に、料理で、水分の多い材料を揚げるときに油が勢いよくとび散ること。
あぶら‐ひき【油引き】
油を塗ること。また、その刷毛(はけ)。
あぶら‐び【油火】
油に灯心を浸してともす火。ともしび。