ちが‐の‐うら【千賀浦】
宮城県松島湾南西部の浜辺。塩釜(しおがま)の浦。千賀の塩釜。[歌枕]「みちのくの—にて見ましかばいかにつつじのをかしからまし」〈道綱母集〉
とうかいどうえじりたごのうらりゃくず【東海道江尻田子の浦略図】
葛飾北斎による風景版画のシリーズ「富嶽三十六景」の作品の一。駿河湾田子の浦に浮かぶ舟が手前に大きく描かれ、背景には浜辺の塩田で働く人々と松原の向こうにそびえる富士山が見える。
なご【奈呉/奈古/那古/名児】
大阪市住吉区の住吉大社の西にあった海岸付近の古名。[歌枕]「住吉(すみのえ)の—の浜辺に馬立てて玉拾(ひり)ひしく常忘らえず」〈万・一一五三〉
富山県新湊(しんみなと)市の放生津江(ほうじょ...
なみ‐あと【波跡】
波が打ち寄せて、浜辺などに残した跡。また、進み行く船の後方の水面に残る跡。
はま【浜】
1 海や湖の水際に沿う平地。浜辺。 2 (大阪地方で)河岸(かし)。 3 「横浜」の略。「—っ子」 4 《「揚げ浜」の略》「上げ石」に同じ。 [補説]書名別項。→浜
はま‐うた【浜歌/浜唄】
1 民謡の一種で、漁師が浜辺でうたう歌。 2 (浜唄)歌舞伎下座音楽の一。浜辺の情景を表す下座唄で、多くは波の音の大太鼓をかぶせる。また、合方(あいかた)としても用いる。
はま‐おぎ【浜荻】
1 浜辺に生える荻。《季 秋》 2 アシの古名。「草の名も所によりてかはるなり難波(なには)の蘆(あし)は伊勢の—」〈菟玖波・雑三〉
はま‐じ【浜路】
浜辺の道。浜に沿った道。
はます‐どり【浜州鳥】
[枕]浜辺の水鳥がよちよち歩く意から、「足悩(あなゆ)む」にかかる。「—足悩(あなゆ)む駒の惜しけくもなし」〈万・三五三三〉
はま‐ちどり【浜千鳥】
浜辺にいる千鳥。《季 冬》