お‐センチ【御センチ】
[形動]《「センチ」は「センチメンタル」の略》感じやすく涙もろいさま。感傷的。センチ。「—な女の子」
お‐ち【御乳】
《「御乳の人」の略》貴人の乳母。「涙は—が胸の内」〈浄・先代萩〉
お・ちる【落ちる/堕ちる/墜ちる】
[動タ上一][文]お・つ[タ上二] 1 上から下へ自然に、また、急に移動する。 ㋐落下する。「谷底へ—・ちる」「涙が頰(ほお)を伝って—・ちる」「吊り橋が—・ちた」 ㋑雨・雪などが降る。「寒いと...
おと・す【落(と)す】
[動サ五(四)] 1 上から下へ勢いよく、また急に移動させる。 ㋐落下させる。「鉛筆を床へ—・す」「柿の実を—・す」「はらはらと涙を—・す」 ㋑光・視線などを注ぐ。その方向に向けて届かせる。「主...
おとなし‐の‐たき【音無の滝】
京都市左京区大原の来迎(らいごう)院の東にある滝。[歌枕]「恋ひわびてひとりふせやに夜もすがら落つる涙や—」〈詞花・恋上〉
鬼(おに)の目(め)にも涙(なみだ)
無慈悲な者も、時には慈悲心を起こし、涙を流すことがあるということ。
おぼほ・る【溺ほる】
[動ラ下二] 1 水中に沈む。転じて、おぼれる。「俊蔭は、激しき浪風に—・れ、知らぬ国に放たれしかど」〈源・絵合〉 2 涙にむせぶ。「涙に—・れて」〈浜松・一〉
おもい‐い・る【思い入る】
[動ラ五(四)]いちずに思う。深く心に思う。また、思い詰める。「仔細(しさい)は語らず唯(ただ)—・ってそう言うた」〈鏡花・高野聖〉 [動ラ下二]深く心に留める。「—・れたる心ざし、見るに涙...
おもい‐くだ・く【思ひ砕く】
[動カ四]あれこれと心を砕く。「降る雨のあしとも落つる涙かな細かにものを—・けば」〈詞花・雑上〉 [動カ下二]あれこれと思い乱れる。思い悩む。「—・くる心のうちをも、つれなく忍び返して」〈狭...
おもい‐こ・む【思ひ籠む】
[動マ下二]思うことを心中に隠す。外に表さないで、心中に深く思う。「恋しきも—・めつつあるものを人に知らるる涙何なり」〈後撰・恋三〉