さびし・い【寂しい/淋しい】
[形][文]さび・し[シク]《「さぶし」の音変化で、動詞「寂(さ)びる」に対応する形容詞》 1 心が満たされず、物足りない気持ちである。さみしい。「—・い顔つき」「懐が—・い(=所持金が少ない)...
さびしがり‐や【寂しがり屋】
普通の人以上に寂しさを感じる度合いが高い人。また、とりわけて孤独をいやがる人。さみしがりや。
さびしきあけぼの【寂しき曙】
三木露風の第3詩集。明治43年(1910)刊行。
さびし・む【寂しむ/淋しむ】
《形容詞「さびし」の動詞化》 [動マ五(四)]寂しがる。寂しく思う。「もっと自由な傲慢を—・みたいためだと」〈康成・禽獣〉 [動マ下二]寂しがらせる。寂しいと思わせる。「去ればとて—・め奉る...
さぶ・し【寂し/淋し】
[形シク]《動詞「さ(荒)ぶ」の形容詞化で、「さびし(さびしい)」の古形》本来あるはずのものが欠けていて、気持ちが満たされない。心楽しくない。さびしい。「桜花今そ盛りと人は言へど我は—・しも君と...
さみし・い【寂しい/淋しい】
[形][文]さみ・し[シク]「さびしい」の音変化。「生まれて初めて—・い正月をしました」〈蘆花・思出の記〉 [補説]近世以降、「さびしい」「さみしい」両形用いられてきたが、現在は放送用語などで「...
さむし・い【寂しい/淋しい】
[形][文]さむ・し[シク]《「さぶし」の音変化》さびしい。「たった一人で—・くって堪らないから」〈漱石・行人〉
りん【淋】
[人名用漢字] [音]リン(呉)(漢) [訓]さびしい 1 水が絶え間なくしたたる。「淋雨・淋漓(りんり)」 2 性病の一。「淋菌・淋疾・淋病」 [難読]淋巴(リンパ)
りん‐きん【淋菌/痳菌】
ナイセリア科の細菌。グラム陰性の双球菌。淋病の病原菌で、人間にのみ感染し、免疫はできない。1879年、ドイツの医師・細菌学者A=ナイセルが発見。ゴノコッケン。
りん‐し【淋糸/痳糸】
淋菌性尿道炎の患者の尿中にみられる、短く白い糸状の浮遊物。