うな‐て【溝】
田や畑に水を引くみぞ。「神田(みとしろ)に潤(つ)けむと欲(おもほ)して—を掘る」〈神功紀〉
こう【溝】
[常用漢字] [音]コウ(漢) [訓]みぞ どぶ 1 掘った水路。「溝渠(こうきょ)/側溝・排水溝」 2 細長いくぼみ。「海溝・索溝」
こう‐きょ【溝渠】
1 給水や排水のため、土を掘ったみぞ。 2 気持ち・心のへだたり。「深い—が夫婦の間には穿(うが)たれた」〈円地・女坂〉
こう‐きょう【溝橋】
1 道路・運河などの下を横切る、トンネル状の地下水路。 2 鉄道線路の下の排水用水路に架けた小さい橋。
こう‐とく【溝涜】
みぞ。どぶ。
溝涜(こうとく)に縊(くび)る
《「論語」憲問から》みずから首を締め、みぞに落ちて死ぬ。つまらない死に方のたとえ。
せせなぎ【溝】
《古くは「せせなき」》 1 「せせらぎ」に同じ。「数罟(さくこ)の細密なるを以て—たなもとまで魚の小さいを捕るは」〈四河入海・一三〉 2 どぶ。下水。せせなげ。「我が首討って溝(みぞ)—へも踏み...
せせなげ【溝】
「せせなぎ2」に同じ。「今の身は—に流れる米粒を食ってゐれどな」〈滑・浮世床・二〉
どぶ【溝】
雨水・汚水などが流れるみぞ。
どぶ‐いた【溝板】
1 どぶをおおう板。 2 「溝板政治」「溝板選挙」の略。