かんけこうしゅう【菅家後集】
平安中期の漢詩集。1巻。菅原道真著。延喜3年(903)までに成立。正式の書名は「西府新詩」。大宰府へ流されてから作った詩46編を収録。道真が死の直前に紀長谷雄(きのはせお)に贈ったもの。菅家後草。
かんけぶんそう【菅家文草】
平安中期の漢詩文集。12巻。菅原道真著。昌泰3年(900)成立。前半に詩468編、後半に賦・奏状・願文などを収める。
かんな‐れんく【漢和聯句】
鎌倉時代以後行われた連歌・聯句の一形式。発句を五言の漢詩句で始め、以下、和語の句と交互に詠み進めるもの。かんわれんく。→和漢聯句(わかんれんく)
が‐ふ【楽府】
1 中国前漢の武帝の創設した、音楽をつかさどる役所。 2 漢代に1が巷間から採集し、保存した歌謡、およびそれを模して作られた詩の一体。長句・短句の交錯する自由な詩形により、祭儀から日常生活に至る...
がん‐じ【眼字】
漢詩で、各句の眼目となる重要な字。五言句では第3字、七言句では第5字。
がんじ‐おうさ【雁字鶯梭】
《雁が飛ぶ列を文字に見立て、鶯(うぐいす)が枝の間を飛び交うようすを織機の梭(ひ)にたとえたところから》漢詩文で、字句を修飾すること。
き【起】
漢詩で最初の句。起句。「—承転結」
きかしゅう【紀家集】
平安前期の漢詩文集。紀長谷雄著。延喜19年(919)、大江朝綱が第14巻を書写したことが知られる。
き‐く【起句】
1 漢詩の第1句。特に、絶句の第1句。起(き)。→起承転結(きしょうてんけつ) 2 詩文の書き出しの句。
き‐けつ【起結】
1 始めと終わり。 2 詩歌、特に漢詩文の起句と結句。