はいいろ‐ぎつね【灰色狐】
イヌ科の哺乳類。分類上はキツネよりもタヌキに近い。体長約60センチ、尾長約30センチ。背面は灰色、腹と四肢は赤褐色。カナダ南部から南米北部までの森林などにすみ、木登りがうまい。
はいいろ‐ぐま【灰色熊】
ヒグマの亜種。体長約2.5メートル、体重360キロ。肉食性が強く、気も荒い。北アメリカの森林にすむ。グリズリー。
はいいろ‐ごけぐも【灰色後家蜘蛛】
ヒメグモ科のクモ。体長は、雄4〜5ミリ、雌7〜10ミリ。体色は灰白色や褐色などさまざま。雌は強い毒をもつが、性質はおとなしい。亜熱帯地方に分布。近年は日本でも生息が確認されており、特定外来生物に...
はいいろのつき【灰色の月】
志賀直哉の短編小説。昭和21年(1946)1月、「世界」誌の創刊号に発表。昭和23年(1948)刊行の作品集「翌年」に収録。太平洋戦争敗戦直後の山手線車内での一風景を描いた私小説。
はいいろ‐の‐のうさいぼう【灰色の脳細胞】
英国の推理作家アガサ=クリスティの作品に登場する名探偵エルキュール=ポアロが、すぐれた洞察力をもつ自身の頭脳をさしていう言葉。
はいいろのほくへき【灰色の北壁】
真保裕一による短編小説。同作を表題作とする山岳ミステリー小説集は、ほかに「雪の慰霊碑」「黒部の羆(ひぐま)」の2作を収録して平成17年(2005)に刊行。翌年、第25回新田次郎文学賞受賞。
はいいろ‐ペリカン【灰色ペリカン】
ペリカン科の鳥。全長約1.2メートル。全体に白みがかった灰色で、くちばしは桃色に灰色の斑点がある。南アジア南部に分布。日本では迷鳥。
はい‐うら【灰占】
埋(うず)み火や火桶(ひおけ)などの灰をかいて吉凶を占うこと。
灰(はい)後(おく)・る
紫の染色がさめる。紫色を染めるのに入れたツバキの灰の力が不足して、色がさめる。灰返る。「紫の紙の、年経にければ—・れ古めいたるに」〈源・末摘花〉
はい‐おさえ【灰押(さ)え】
香炉・火鉢などの灰をならしたり、押さえたりするための道具。灰かき。灰ならし。灰押し。