し‐らち【仕埒/為埒】
《為(し)て埒を明ける意》処置して決着をつけること。しまつ。「その—は、どうつけてくれる」〈万太郎・春泥〉
し‐わざ【仕業/為業】
1 したこと。行為。所業。所為。現代語では、多く人にとがめられるような行為についていう。「あいつの—に違いない」 2 ならわし。いつものこと。「巣に棲(す)み穴に住む、—惟(これ)常となれり」〈...
し‐わた・す【為渡す】
[動サ四]端から端までずっと作り備える。作り渡す。「卯花の垣根ことさらに—・して」〈源・少女〉
し‐わ・ぶ【為侘ぶ】
[動バ上二]どうしてよいか始末に苦しむ。途方に暮れる。しあぐむ。「男、—・びて、…ここは法師になりなんと思ひて」〈宇治拾遺・六〉
す【為】
[動サ変]「す(為)る」の文語形。
す‐す【為為】
[連語]《動詞「す(為)」の終止形を重ねたもの》しつつ。しながら。「梓弓末に玉巻きかく—そ寝なななりにし奥をかぬかぬ」〈万・三四八七〉
する【為る】
[動サ変][文]す[サ変] 1 ㋐ある状態・現象の起きたことやその存在がおのずと感じられる。「稲光がする」「地鳴りがする」「物音がする」「においがする」「寒けがする」「動悸(どうき)がする」 ㋑...
せ◦す【為す】
[連語]《動詞「す(為)」の未然形+上代の尊敬の助動詞「す」》なさる。したまう。「こもりくの泊瀬小国(はつせをぐに)によばひ—◦す我が天皇(すめろき)よ」〈万・三三一二〉
せん‐かた【為ん方/詮方】
なすべき方法。てだて。しかた。「—尽きる」 [補説]「詮」は当て字。
せんかた‐な・い【為ん方無い/詮方無い】
[形][文]せんかたな・し[ク] 1 なすべき方法が見つからない。どうしようもない。「—・くあきらめる」「悔やんでも—・いことだ」 2 やりきれない。また、たまらなく悲しい。「御ありさま見奉るに...