なれ【熟れ】
《「慣れ」と同語源》食物が程よく熟すること。また、その程度。「鮨(すし)の—の加減を見る」
なれ‐ずし【熟れ鮨】
塩蔵の魚に飯を合わせ、その自然発酵によって酸味が生じた鮨。飯もともに食べるもの(和歌山県の下鮨(しもずし)など)と、飯は少量使い、主に魚を食べるもの(滋賀県の鮒鮨(ふなずし)など)とがある。腐れ...
な・れる【熟れる】
[動ラ下一][文]な・る[ラ下二]《「慣れる」と同語源》 1 食物がほどよく発酵するなどして、味がよくなる。熟成する。「よく—・れた味噌」 2 腐る。「魚の—・れたる穿鑿(せんさく)もなく」〈甲...
にき【和/熟】
[語素]《中世以降「にぎ」とも》名詞の上に付いて、やわらかな、しなやかな、穏やかな、などの意を表す。「—たえ(和妙)」「—て(和幣)」
にき‐えみし【熟蝦夷】
上代、朝廷に服した柔順な蝦夷。⇔荒蝦夷(あらえみし)。
にきた‐つ【熟田津】
《「にきたづ」とも》愛媛県松山市の道後温泉付近にあった船着き場。[歌枕]「—に舟乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな」〈万・八〉
ほぞち【臍落】
《「ほぞおち」の音変化か。古くは「ほそち」「ほそぢ」とも》 1 「ほぞおち1」に同じ。「さもあらばあれ大和心し賢くは—につけてあらすばかりぞ」〈後拾遺・雑六〉 2 (ふつう「熟瓜」と書く)よく熟...