こま【高麗/狛】
朝鮮半島古代の国名である高句麗(こうくり)。または、高麗(こうらい)。 名詞の上に付いて、それが高麗から伝来したものの意を表す。「—楽」
こま‐いぬ【狛犬】
《「高麗犬」の意》神社の社頭や社殿の前などに置かれる、一対の獅子(しし)や犬に似た獣の像。魔よけの力があるといわれ、昔は宮中で几帳(きちょう)や屏風(びょうぶ)の揺れ動くのをおさえるおもしとして...
こまえ【狛江】
東京都中南部の市。多摩川北岸にあり、住宅地として発展。人口7.9万(2010)。
こまえ‐し【狛江市】
⇒狛江
こま‐がく【高麗楽/狛楽】
1 三韓楽の一。高句麗(こうくり)の楽舞で、7世紀以前に日本に伝来。楽器は高麗笛・臥箜篌(ふせくご)・莫目(まくも)を用いた。 2 雅楽の分類の一。平安初期の楽制改革で、従来の三韓楽と渤海(ぼっ...
こま‐つるぎ【高麗剣/狛剣】
[名]高麗ふうの剣。環頭大刀(かんとうのたち)。 [枕]高麗剣は柄頭に環(わ)があるところから、「わ」にかかる。「—わざみが原の行宮(かりみや)に」〈万・一九九〉
こま‐にしき【高麗錦/狛錦】
[名]高麗の国から渡来した錦。また、高麗ふうの錦。袋・紐(ひも)や畳のへりなどに用いた。 [枕]高麗の錦で作った紐の意から「紐」にかかる。「—紐解き開けし君ならなくに」〈万・二四〇五〉
こま‐ぶえ【高麗笛/狛笛】
雅楽に用いる楽器の一つで、竹製の横笛。長さ約36センチ、内径約1センチ。指孔6個で、鋭く高い音を出す。高麗楽や東遊(あずまあそ)びに用いる。細笛(ほそぶえ)。
こまぼこ【狛鉾/高麗鉾】
雅楽。高麗楽(こまがく)。高麗壱越(こまいちこつ)調の中曲。舞は四人または二人舞で、高麗の貢船の船棹(ふなざお)の操作をうつしたという。花釣楽。