ひょう‐たん【瓢箪】
1 ウリ科の蔓性(つるせい)の一年草。ユウガオの変種。巻きひげで他に絡んで伸びる。葉は心臓形。夏の夕方、白い花を開く。果実は中間がくびれて上下がふくらんだ形をし、熟すと果皮が堅くなり、苦味が強い...
瓢箪(ひょうたん)から駒(こま)が出(で)る
1 意外な所から意外な物が出ること。ふざけて言ったことが実現することのたとえ。 2 (多く打消しの語を伴って)とうていありえないことのたとえ。
ひょうたん‐がた【瓢箪形】
瓢箪の果実に似た、楕円形の中央の部分がくびれた形。
ひょうたん‐ごけ【瓢箪苔】
ヒョウタンゴケ科のコケ。全体に淡緑色で、湿地に群生する。高さ約1センチ。小さい葉がつく。茎の先から細い柄を出し、ひょうたん形の胞子嚢(ほうしのう)をつけ、熟すと褐色になる。
瓢箪(ひょうたん)で鯰(なまず)を押(お)さえる
《瓢箪では鯰をなかなか押さえることができないところから》とらえどころがないことや、要領を得ないことのたとえ。
ひょうたん‐なまず【瓢箪鯰】
《「瓢箪で鯰を押さえる」から》とらえどころのないようす。要領を得ないようす。また、そのような人。 [補説]歌舞伎舞踊別項。→瓢箪鯰
ひょうたんなまず【瓢箪鯰】
歌舞伎舞踊。長唄と常磐津(ときわず)の掛け合い。七変化「拙筆力七以呂波(にじりがきななついろは)」の一。2世瀬川如皐作詞、10世杵屋六左衛門ら作曲。文政11年(1828)江戸中村座初演。瓢箪で鯰...
瓢箪(ひょうたん)の川流(かわなが)れ
1 うきうきして落ち着きのないようすのたとえ。 2 あてもなくぶらぶらしているようすのたとえ。
ひょうたん‐ぼく【瓢箪木】
スイカズラ科の落葉低木。山地に生え、高さ約1.5メートル。葉は楕円形で対生。初夏、葉の付け根に二つずつ花をつける。花は先が5裂し、白色からのちに黄色に変わる。実は丸く、二つずつ並んで赤く熟し、有...