でんかいどう‐さくたい【電荷移動錯体】
電子が不足した官能基をもつ電子受容体と、電子が富む官能基をもつ電子供与体で構成され、両者の間で電荷の移動が生じる錯体の総称。EDA錯体。
でんき‐し【電機子】
発電機や電動機で、電力を生じるためのコイルとその鉄心。発電機では発電子、電動機では電動子ともいう。アーマチュア。
でんき‐じきこうか【電気磁気効果】
磁場を加えると分極が生じ、電場を加えると磁化が生じる現象。酸化クロム、酸化チタンなどで見られる。磁気電気効果。ME(magnetoelectric)効果。
でんき‐にじゅうそう【電気二重層】
ある面の両側に正負の電荷がそれぞれ等密度で連続的に分布したもの。電気双極子の正負の向きを揃えて並べた状態に等しい。通常、異種の物質が接触する部分や、電気分解における電極と電解液の界面などに生じる。
でんきょく‐でんい【電極電位】
電極と電解質溶液との間に生じる接触電位差。この絶対値の測定は原理的に不可能なため、基準電極という電極と組み合わせて電池をつくり、その起電力から求める。単極電位。
でんきょく‐はんのう【電極反応】
電極と電解質溶液との界面で生じる、電気化学的な反応の総称。電極間の電圧をかけると、負の電位をもつ陰極(この場合はカソード)ではイオンの還元と陽イオンの放電がおこり、正の電位をもつ陽極(アノード)...
デング‐ねつ【デング熱】
《dengue》デングウイルスによって起こる熱帯性の感染症。ネッタイシマカやヒトスジシマカなどにより媒介。発熱、目の充血、関節痛・筋肉痛などが現れ、四肢に発疹(ほっしん)を生じる。感染症予防法の...
でん‐こ【電弧】
気体中の放電で生じる弧状の発光部分。電気火花。アーク。
でんし‐でんどう【電子伝導】
電子の移動による電気伝導。物質中で電気を運ぶ担い手が電子である場合を指す。金属や半導体などで生じる。→イオン伝導 →混合伝導
でんし‐ぶんきょく【電子分極】
電界の作用を受けて、原子・分子内の電子の分布が変化することで生じる誘電分極。特に価電子の移動によるものを指す。