かんの‐どうめい【簡野道明】
[1865〜1938]漢学者。愛媛の生まれ。名は「みちあき」とも。東京女高師教授。中国へ留学し、古書の収集と研究に努力。漢和辞典「字源」を編集。著「論語解義」など。
かんむり‐まつじろう【冠松次郎】
[1883〜1970]登山家。東京の生まれ。黒部渓谷の遡行(そこう)に初めて成功。著「黒部渓谷」「山渓記」など。
かん‐れき【還暦】
《60年で再び生まれた年の干支(えと)にかえるところから》数え年61歳のこと。また、その祝い。華甲(かこう)。華年。本卦還(ほんけがえ)り。「—を迎える」
カースト【caste】
1 《(ポルトガル)casta(血統)に由来》インド社会で歴史的に形成された身分制度。インドに侵入したアーリア人が定住する過程で形成されたバルナ(四種姓)を起源とするが、社会の複雑化や階級の細分...
がいこう‐じゃくせい【外交弱勢】
ある地域の環境に適応した遺伝情報をもつ生物集団が、外部からの集団と交配し、元々有していた環境適応能力が弱まること。遠隔地から持ち込まれた樹木が在来の同種の樹木と交配し、それによって生まれた樹木の...
きおくよかたれ【記憶よ、語れ】
《原題Speak, Memory》ナボコフの自伝。1951年に「確証」の題で刊行されたのち、1960年に改題して刊行。ロシア貴族の子として生まれた著者が41歳で米国に亡命するまでの半生を描く。
きくたけ‐きよのり【菊竹清訓】
[1928〜2011]建築家。福岡の生まれ。黒川紀章らとメタボリズム理論を提唱。大阪万博のエキスポタワーや江戸東京博物館などを設計した。海上都市などの都市構想でも知られる。著作に「代謝建築論」など。
きさき‐ばら【后腹】
后の腹から生まれたこと。また、その皇子・皇女。きさいばら。「時の帝(みかど)の御妹、…—におはします」〈宇津保・藤原の君〉
き‐ざ・す【兆す/萌す】
[動サ五(四)] 1 草木が芽を出す。芽生える。「新芽が—・す」 2 物事が起ころうとしている気配がある。心の中にある感情や考えなどが生まれる。「日射しに秋の色が—・す」「淡い恋心が—・す」 [...
きし‐せいいち【岸清一】
[1867〜1933]日本近代スポーツの育成者。島根の生まれ。1911年の大日本体育協会の創立に際し嘉納治五郎会長を助け、のち2代目の会長。東京の岸記念体育会館はその遺志によって建てられた。