いなか‐だ・つ【田舎立つ】
[動タ四]いかにも田舎という感じがする。田舎めいている。「—・ちたる所に住むものども」〈枕・二五〉
いなかっ‐ぺ【田舎っぺ】
田舎の人を軽蔑していう語。いなかっぺえ。いなかっぺい。かっぺ。
いなか・びる【田舎びる】
[動バ上一][文]ゐなか・ぶ[バ上二]いかにも田舎らしいようすである。田舎じみて、やぼな感じがする。「—・びた店構え」
いなか‐まわり【田舎回り】
1 商人・芸人などが田舎を回って稼ぐこと。また、その人。どさまわり。「—の役者」 2 官吏・会社員などが、地方の支所・支店などに移り勤めること。
いなか‐みち【田舎道】
田舎の道。「—こぼれたやうに家があり」〈柳多留・八〉
いなか‐むしゃ【田舎武者】
「田舎侍」に同じ。
いなか‐め・く【田舎めく】
[動カ五(四)]物腰や服装などが田舎風に見える。「—・いた風景」
いなか‐もの【田舎者】
1 田舎の人。田舎育ちの人。 2 不作法な人、やぼな人をののしっていう語。また、みずからをへりくだっていう語。 [補説]作品名別項。→田舎者
いなか‐や【田舎家】
1 田舎の家。また、粗末な家。田家(でんか)。 2 茶室などにするために建てた田舎風の家。
いなか‐やくしゃ【田舎役者】
田舎芝居の役者。また、へたな役者。