おとこ‐ぎ【男気/侠気】
弱い者が苦しんでいるのを見のがせない気性。男らしい気質。義侠心(ぎきょうしん)。「—のある人」⇔女気(おんなぎ)。
おとこ‐ぎみ【男君】
1 貴族の子息の敬称。男の公達(きんだち)。⇔女君(おんなぎみ)。「日さしあがるほどに生れ給ひぬ。—と聞き給ふに」〈源・柏木〉 2 貴族の婿・夫の敬称。「—もにくからずうち笑みたるに」〈枕・三〉
おとこ‐ぎらい【男嫌い】
女が、男を好まないこと。また、そういう女。
おとこ‐ぎれ【男切れ】
(多く打消しの語を伴う)わずかな男のけはい。男一人。男っ気。⇔女切れ。「夫妻に子供のほかは—なしと聞いて」〈蘆花・思出の記〉
おとこ‐くさ・い【男臭い】
[形][文]をとこくさ・し[ク] 1 男性特有のにおいがする。「—・い部屋」 2 態度・考え方や服装などが男性的である。「—・いしぐさ」
おとこ‐ぐるい【男狂い】
[名](スル)女が、男との情事におぼれること。また、そういう女。
おとこ‐ぐるま【男車】
平安時代、男の乗り物とされていた牛車(ぎっしゃ)。「一条より詣づる道に、—二つばかりひきたてて」〈更級〉
おとこ‐げいしゃ【男芸者】
たいこもち。幇間(ほうかん)。
おとこ‐こうぶり【男冠】
男が位階を与えられること。叙位。叙爵。→女冠(おんなこうぶり)
おとこ‐ごころ【男心】
1 男の気持ち。男に特有の心理。「—をだれが知る」 2 女にひかれる男の気持ち。男の浮気な心。「—をそそる」 3 女が男を恋い慕う心。「落窪はよに心とはせむと思はじ。—は見えざりつ」〈落窪・一〉