み‐りんかい【未臨界】
核分裂連鎖反応が臨界に達しない状態。中性子の消失量が発生量を上回る状態で、時間とともに核分裂の数が減り、連鎖反応は終息に向かう。臨界未満。
むえん‐ほうかい【無縁法界】
1 仏語。法界のすべて。無差別平等の世界。 2 縁もゆかりもないこと。また、その人。「—の客に身をまかすをもって」〈浮・禁短気・五〉 3 でたらめ。「帳付けにそのまま—を書くなよと」〈浄・手習鑑〉
むく‐せかい【無垢世界】
「法華経」提婆達多品に説く、沙伽羅(しゃがら)竜王の娘の竜女が成仏した世界。南方無垢世界。
むしき‐かい【無色界】
仏語。三界の一。色界の上にあり、肉体・物質から離脱して、心の働きである受・想・行・識の四蘊(しうん)だけからなる世界。さらに四天に分けられ、その最上の非想非非想天を有頂天ともいう。
むじょうのせかい【無情の世界】
阿部和重の小説。平成11年(1999)刊。同年、野間文芸新人賞受賞。
むぶつ‐せかい【無仏世界】
1 仏語。仏のいない世界。釈迦が入滅してから弥勒菩薩(みろくぼさつ)が出現するまでの世界。この間は地蔵菩薩が衆生を救うという。 2 仏教の及ばない土地。文化の及ばない土地。「—の孤島に生まれて」...
むへん‐せかい【無辺世界】
1 仏語。無限の世界。虚空のこと。また、限りなく多く存在する仏の世界をいう。 2 あてのない方向。とんでもない方向。「的のあたりにだに近く寄らず、—を射給へるに」〈大鏡・道長上〉
むへん‐ほうかい【無辺法界】
仏語。広大無辺で無尽の諸法を包含する世界。
むみょう‐せかい【無明世界】
仏語。無明による迷妄に支配された世界。煩悩にとらわれた迷いの世界。娑婆(しゃば)。
めい‐かい【冥界】
死後の世界。あの世。冥土。冥境。みょうかい。