病(やまい)に主(ぬし)なし
病気は貴賤上下を問わずだれにでも取りついていくことのたとえ。病にしゅうなし。
やま‐いぬ【病犬】
《「やまいいぬ」の意》悪いくせのある犬。また、狂犬病などにかかっている犬。
病(やまい)は気(き)から
病気は、その人の心の持ち方しだいで軽くもなるし、また重くもなるということ。
病(やまい)は口(くち)より入(い)り禍(わざわい)は口(くち)より出(い)ず
病気は飲食物とともに入り、災いは言葉とともに出る。口は慎まなければいけないということ。
やまい‐はちまき【病鉢巻(き)】
歌舞伎および人形浄瑠璃で、病人または病的状態にある人物が用いる鉢巻き。ふつう紫縮緬(むらさきちりめん)で、頭の左側で結ぶ。「寺子屋」の松王丸、「廓文章」の夕霧などが用いる。
やまい‐もの【病者】
病人。びょうしゃ。「あのやうなる—をおこして、迷惑をさしゃる事ぢゃ」〈狂言記・緡縄〉
やまい‐よわ・い【病弱い】
[形][文]やまひよわ・し[ク]病気に抵抗する力が弱い。「めったに寝つくほどの病気をしたことがないだけに、…馬鹿々々しいほどまた—・く」〈里見弴・安城家の兄弟〉
病(やまい)を◦得(え)る
病気になる。病気にかかる。「—◦得てこの地で亡くなる」
病(やまい)を押(お)して
病気をがまんして無理に物事を行うさま。「—出席する」
病(やまい)を養(やしな)・う
病気の養生をする。「少女は布施町の姉婿の家に—・って居たが」〈花袋・春潮〉