ひゃく‐はち【百八】
1 仏教で、人間の煩悩(ぼんのう)の数。数珠(じゅず)の珠(たま)の数、鐘をつく回数などをこれになぞらえる。 2 1年の十二か月・二十四節気・七十二候を合わせた数。
ひゃくはちじゅう‐ど【百八十度】
1 1度の180倍。 2 正反対の方向。「方針を—転換する」
ひゃくはちじゅうど‐てんかい【百八十度転回】
まったく正反対の方向に転じること。それまでとは逆になること。180度の方向転換。「—の発想法」
ひゃくはち‐たひ【百八炬火】
東日本で行われる盆行事の一。新盆の家、または村共同で墓から家まで108本の松明(たいまつ)を立てる。万灯火(まとび)。ひゃくはちたい。
ひゃくはち‐の‐かね【百八の鐘】
寺院で朝夕、108回または略して18回、梵鐘(ぼんしょう)をつくこと。特に、大晦日(おおみそか)の除夜の鐘をさす。1年の、十二か月・二十四節気・七十二候の合計数とも、百八煩悩を覚まし除くためとも...
ひゃくはち‐の‐じゅず【百八の数珠】
百八煩悩になぞらえて、108個のモクゲンジの種子を貫き通して作った数珠。ひゃくはちのずず。
ひゃくはち‐ぼんのう【百八煩悩】
仏語。人間の心身を悩まし迷わせる煩悩。数の多いことを百八と示したもの。一説に、眼・耳・鼻・舌・身・意の六根のそれぞれに悩みが六つあって36、これを過去・現在・未来にそれぞれ配して合計108とする。