めくさり‐がね【目腐り金】
「めくされがね」に同じ。「なんぢゃ、この—」〈浄・百日曽我〉
め‐くされ【目腐れ】
1 眼病のために、目のふちがただれていること。 2 人をののしっていう語。「いらざるお世話だ、構やあがんな、—めえ」〈滑・浮世風呂・二〉
めくされ‐がね【目腐れ金】
わずかばかりの金銭をののしっていう語。はしたがね。めくさりがね。「そんな—では納まるものも納まらない」
めくされ‐ぜに【目腐れ銭】
「目腐れ金」に同じ。
め‐くじら【目くじら】
目尻。目角(めかど)。また、怒った目つき。
目(め)くじらを立(た)・てる
目をつりあげて人のあらさがしをする。他人の欠点を取り立てて非難する。目角(めかど)を立てる。「小さなミスに—・てる」
め‐くすし【目薬師】
眼医者。「医者はすれども本道守らぬ—なんど」〈浄・淀鯉〉
め‐くせ【目癖】
くせのある目つき。「嵯峨の院はいかに—つい給へる帝ぞは」〈宇津保・国譲下〉
め‐くそ【目糞/目屎】
目やに。
目糞(めくそ)鼻糞(はなくそ)を笑(わら)う
汚い目やにが、鼻くそを汚いと言って笑う。自分の欠点には気がつかないで、他人のことをあざ笑うたとえ。