まことし‐やか【真しやか】
[形動][文][ナリ]いかにも本当らしく見せるさま。「—に作り話をする」
ま‐ことと・う【真事問ふ/真言問ふ】
[動ハ四]物を言う。口をきく。「この御子(みこ)、八拳鬚(やつかひげ)胸のさきに至るまで—・はず」〈記・中〉
まこと‐に【誠に/真に/実に】
[副]まちがいなくある事態であるさま。じつに。本当に。「—彼女は美しい」「—ありがとうございます」 [感]「まこと」に同じ。「—雪少しうち散りて、折節とり集めて、さることやは候ひしとよ」〈...
まこと‐の‐はな【真の花】
能で、鍛練と工夫の末に得た、芸の真実の面白さ。⇔時分の花。
まこと‐の‐ひと【真の人】
1 真理を悟った人。しんじん。「—は、智もなく、徳もなく、功もなく、名もなし」〈徒然・三八〉 2 実在する人間。「毘沙門天に、然らん者、一人給へと申ししに依りて、—をば給はで、眷属(けんぞく)を...
まこと‐の‐みち【真の道】
1 仏の道。仏道。「浮世をいとひ、—に入らせ給へども」〈平家・灌頂〉 2 本来あるべき道。本来守るべき道。「大むねすなほにおだしく侍らん、—なるべし」〈ささめごと〉
まこまない‐こうえん【真駒内公園】
北海道札幌市南区にある道立公園。園内の競技場は、昭和47年(1972)に開催された冬季オリンピック札幌大会の会場となった。
ま‐こも【真菰/真薦】
イネ科の多年草。沼地に群生し、高さ約2メートル。葉は長くて幅広い。初秋、上方に雌花穂、下方に雄花穂を円錐状につける。茎・葉でござを編み、種子と若芽は食用。また黒穂菌(くろぼきん)がついて竹の子状...
まこも‐かる【真菰刈る】
[枕]マコモの多い地である「大野川原(おほのかはら)」「淀(よど)」などにかかる。「—淀の沢水」〈古今・恋二〉
まこも‐ずみ【真菰墨】
マコモの茎に黒穂菌が寄生して生じた菰角(こもづの)が、熟して黒くなったもの。お歯黒などに用いた。→菰角