くうくう‐ばくばく【空空漠漠】
[ト・タル][文][形動タリ]《「空漠」のそれぞれの字を重ねて意味を強めた語》限りなく広いさま。また、とりとめのないさま。「大抵は、—とした思考に耽っていたのだが」〈里見弴・今年竹〉
ばく【漠】
[常用漢字] [音]バク(漢) 1 広い砂原。「砂漠」 2 何もなくて、どこまでも広い。「漠漠/空漠・広漠・渺漠(びょうばく)・茫漠(ぼうばく)」 3 とりとめがない。「漠然」 [名のり]とお・ひろ
りょう‐かく【寥廓】
[形動][文][ナリ]に同じ。「—なる天の下、蕭瑟(しょうしつ)なる林の裏(うち)」〈漱石・幻影の盾〉 [ト・タル][文][形動タリ]広々として大きいさま。空虚で広いさま。「この女の眼に映...
ルネ【(フランス)René】
シャトーブリアンの小説。「キリスト教精髄」第4部の「情熱の空漠性について」の挿話として発表。主人公の青年ルネの孤独や倦怠感は、後の時代の青年たちによる共感を得て、世紀病としてロマン主義の時代の若...